守るもの
ベリーベリーショートストーリー
【守るもの】
「パパ!あれは何?」
ベランダの窓から見える近くのシートを被った建設中の電波塔を指さして息子が言った。
「あれはね、もし北夕鮮とせんそうになったらはっしゃしておまえを守ってくれるんだよ」
「へぇーっ、あれってすごいんだね」
数年後…
この国と国際社会を裏切り暴走した北夕鮮とは交渉が決裂し戦争目前となっていた。
「パパっ!どこ行くんだよ!?」
「もうわかってるとは思うけど、昔言ったあれは全部嘘なんだ。おまえを守るのはね…パパなんだよ」