冷笑がBGM

他人に悪影響与えたり、取るに足らない歌詞しか書きません。

守るもの

ベリーベリーショートストーリー

【守るもの】

 

「パパ!あれは何?」

 

ベランダの窓から見える近くのシートを被った建設中の電波塔を指さして息子が言った。

 

「あれはね、もし北夕鮮とせんそうになったらはっしゃしておまえを守ってくれるんだよ」

 

「へぇーっ、あれってすごいんだね」

 

数年後…

 

この国と国際社会を裏切り暴走した北夕鮮とは交渉が決裂し戦争目前となっていた。

 

「パパっ!どこ行くんだよ!?」

 

 

 

 

「もうわかってるとは思うけど、昔言ったあれは全部嘘なんだ。おまえを守るのはね…パパなんだよ」

 

メイアイヘルプミー

贅沢な眼で早歩き ただ、ぼんやりと明日からのロープ 真夜中に引いて その繰り返し 

孤独と対峙 凡庸なマイルーティン 大して意味のない相槌 その繰り返し

 

諸行無常 そう 数年前のカラフルさを愛でる東京路上 

ただひたすらに刺激が欲しくてもっともっと

 

不思議なくらい 夢は霞んで 洗い流される 結末から目を逸らし

画面を見つめ不器用な笑みを作っていた 

 

頭を廻る乱打のcarta 偶像を照らす感謝の欠片

こびり付いた道徳と消えかけた蝋燭

May I help Me 寄る辺なくてアナライズミー

3時間泣いて夜を見れば昔懐かしく温かい月

 

諸行無常 そう 数年前のカラフルさを愛でる東京路上

迷いもなく 一休みしたい ほんのちょっと

 

生きたい と文字におこして 寂しくなる

死にたい と文字におこして 生き方を考える

 

日々だけが正直で自分だけが嘘つきで

死にたいと文字におこして 心臓は動き続ける

 

明日も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

forget

これ読んだら、破いて捨てろよ

廃れきった感情を吐露 付け入る隙に釘刺さって生きながらにして磔の刑 揺れちゃって閉じた三つ目の目

 

海の底で念仏唱えるようなどうしようもなさに浸っていたい 気が向いたら走り出したい 疲れるからどっちもしない

予定調和 現実との折り合いの付け方をいつもより余計に網羅 健康的に生きちゃって考えちゃって 水槽の中の魚にだってなれる

ジオラマプラネタリウム 疾走していく日常に疲れたりする 比べたりする 安定しているようなイカれたリズム 

細部を煮詰め時には理詰め 知識の浅い微熱で 何語ってんだ 友達かどうかは所謂価値観の違いさ そのほうが尤もらしいと思いながら帰路で感じるノスタルジィ 

ぼんやりとしたいきかたをかたどる そしてパラドックス 心で話したいとか言いながら自らアナログチューン 後悔して後悔して後悔して泡を吹く

 

宗教や偶像は自分次第の難解さの穴埋め道具 どうすりゃいいか誰に聞けばいいかすらわからないままだけど自分なんて不確かなもんはなんも教えちゃくれないね 

 

誰が決める彼が決めるオレンジ色の黄昏が決める人より秀でることになんの意味が 風邪ひいてるあの人に毛布をかけてやらないか 逆立ちや新しさ 造花じみたハナの咲いた街の中 優しさの美しさ なんで 忘れちゃうんだ

 

忘れる前の僅かな時間だけ世界は変わる この切なさは何だ

 

 

 

リ海

波が静かな海辺の高台で鐘を鳴らす勇気が欲しかった

 

どうして、最高なシーンに限って喜ばせる 才能ないし

座れるかもわかんないよなガラスの木馬 胸の中で揺れて 誰に助け求めてんだ 聞く耳ももたない癖に

 

理解しかけた機械仕掛けをバラバラにしてもう組めない イエスノー並べて無難に日々を通り過ぎても 怪我すらしない 何を求めてんだ 拒絶が好きな癖に

 

手にした物と失ってくもの 釣り合わないや

次から次へと咲いた 疑念の花に 眉をひそめる

涙を流しながら時々我にかえる 

誰より君より自分だって怖い。

 

心の在処が要塞化した独裁者 笑いながら泣いて 本心は教えない どこかに伝えたかったことが落ちてないかい

 

頷くだけでは 信じられない 日常からさらってやれるような勇気が欲しい

 

まだ隠しているはずの自分ではじめましてが いいたい

求めてるのは リ海

 

偶然の綻び

誰だって いつの間にか で無くしちゃった情熱をレンジに放り込む

さぁ、口に入れたって冷え切ったまま 歯ざわりはシャーベットのようだった

 

すれ違えば 輝き出す ブルーグラス 浮き足立ってちょっと浮いてんじゃん 嗚呼 愛を綴った手紙を背中に隠す 苦く笑って 遠くを見る

 

同じ街 同じ道 色合いはどう 霞んでそう 同じ歌を口ずさんで同じ光を見ていたくないか

 

黴の生えたタイルとタイルの間 大切だった街並みにwildfire 

結末から逆算して言葉を並べないで 笑い合えるように 並べなおすから 少しだけ時間をくれないか ?

 

おしまいだよ って神様が言ったら、聞こえないフリをするから 続きのページを読ませてよ

明日は その次は あなたが 笑ってくれる そんな日を待つのも悪くないな 

 あの場所や あの日には

帰れやしない

だから 未来で待ち合わせしよう

 

離れた距離を 走る 光になる

0から あなたを認め信じ愛せるような

気持ちを 言葉にするだけ無駄で

 

ごめんね と 繋ぐ手

 

盾と矛みたいな手段をもってさ

 

プラトニックな気持ちを捧げるのも 悪くないな

 

song 呆

荷物をおろせ 隊列を組むな 誰の旗も振らず 忠義を忘れ 世を嘆き 武器を捨てよ

 

最早、誰に傷付けられずとも朝起きるのが嫌なんだ

 

電車に乗ると知らない誰かの視線が毒で治癒薬はなく  刺激がなくちゃ生きていけないしドラマを演じ切るには 体力が 必要だ

 

自分自身の胸ぐらを掴んで突き飛ばせたら 月が太陽を照らすか 下水を這う弱者のカウパー 

 

それでも

 

うわの空のような言葉を誰かにかけたり

 

誰かが傷つきそうなときは盾になれるだろう

 

自分ひとりも守れないくせに

大勢に投じる愛情 支離滅裂なジキルとハイド

優しくして欲しいくせに嘘みたいな態度

 

消耗していくことが美しいと思える人が幸せな気がする

死装束がナイキやアディダス 空想で隙間を埋めて二酸化炭素という排気ガスを吐き出す

 

自分の住所がネット上にしかないような得体の知れない寂しさとダンス

もうどうにでもなれというdécadence ハローまだ会えないあなたへ  

 

荷物をおろせ 隊列を組むな 誰の旗も振らず 忠義を忘れ 世を嘆き 武器を捨てよ

 

ただ生きているというだけで満身創痍

 

 

 

 

 

 

 

内府

結んで開いて断って閉じて誰だってそうして残す轍でしょ 心のご機嫌は誰がとってくれた

 

真夜中も朝もたいして違いの無いその部屋で衰えにだけ違和感感じて 夏の香りも詰まった鼻を撫でるだけ

 

扉を作っても誰も開けてくれないや 笑ってくれないか

側にいて欲しいひとが嫌いな誰かとシンクロしてく

瞼を閉じても時計の電池をかえても 思い通りになんて過ぎさっちゃくれない 傷口から溢れる紅

 

歩こうとして 押されて 走ろうとして 道を塞がれる

袋小路で 刺された

人は人を傷付けるのがいつしか平気になる それだけが 怖いよ だって 自分もそうだから

 

悪い夢は覚めない この世の難題はピラミッドのピースよりも重いだろう

 

全てが重荷になって死のうとしたって なぜか生きてしまうんだなあ 踏切が鳴っても僕は 線よりもっと下がって流れていく電車を見る 一瞬自分を映す 差した夕陽と相乗効果でドッと疲れる 誰よりも蒼白い顔をしながらあのひと元気かなとか考えてみたり 

 

同じような明日がきて悲しいとか君が背負いきれなくても僕が歌ってくんだよ 若者はみな悲しいけれど老衰はしない 老人は自分で思うより浅知恵だけど無茶はしないもんさ 

 

小さな痛みを忘れらるように もっと痛くしてみたよ 内府 僕たちは もしかしたら 僕だけが 君だけが 鈍く削られて言葉も出ないこの世界に さよなら できない 痛みだけ 痛いだけ 

 

何故だか 自分で 居たいだけ